STEINS;GATE を見て過ごしたGW & 村上春樹と太宰治
GWはヘルニアで動けなかったのでずっと家に引きこもっていた。
本当は紀伊半島一周の自転車旅行に行きたかったんだけど…
お風呂に浸かりながら(浮力があるので楽)文庫本を読んだり、アニメ「STEINS;GATE」を全話視聴したりした。
すごい面白かったので一気に見た。
STEINS;GATE シュタインズ・ゲート まとめwiki
よくわからないところや原作補完はこのサイトを参考にした。
太宰治の「晩年」がすごい良かった。
なぜだろう。
内容面に関しては、
タマフル 20101225 ザ・シネマハスラー 「ノルウェイの森」
「なぜか僕自然とモテちゃうんだよねーやれやれ」へのアコガレー
「周りにいるしょうもないやつらとは違ったままモテないかなー」へのアコガレー
「恋愛した先にある痛みとか喪失感」アコガレー その高みたるや!
には笑った。
「ノルウェイの森」を読むとこういう欲求をくすぐられる感覚はある。
でも、そういう感情を持ってしまう自分って下劣で恥ずかしくて嫌になりませんかね?
特に2つめの自分は周りとは違うんだ!と周りも見下す自意識とか。
そういう自意識を持つ自分が好き好きででたまらないが、他方で嫌で嫌でたまらない、という葛藤が太宰治の小説からは感じられるんですよ。
「誰にも見られたくない!そして誰にもわかられてたまるか!(だけれど誰かに見てほしい!わかってほしい!)」という葛藤。
村上春樹の小説は、そうじゃない。
そうじゃないというか、そこはスルーというか。
「恥ずかしいもなにも、実際そう(周りのやつらとは違うし、モテちゃう)なんだから」みたいな感じが漂ってる。
そういう雰囲気が「けっ」となるわけですよ。
次に、文章。
表現力とか斬新さという視点では、僕は小説あまり読まないから、絵画がわからないのと同じでなんとも言えない(漠然と文章すごい上手だとは思うけど)。
ただ、正直言って「生理的に合わない」というのがどうしてもある。
ドリーという方のAmazonカスタマーレビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (単行本)
村上春樹云々の前にとりあえず文章が面白くて笑った。
「あっこれは僕らの"孤独"とは違う。これあれや!もっとおしゃれなやつや!!」的なねw
「サンドイッチ食ったりするんだよ」w
ところで、伊坂幸太郎の小説も、村上春樹の小説のように、非現実的でオシャンティーな会話のやりとりがたくさん出てくる。
でも僕は伊坂幸太郎は楽しんで読める。
たぶんだけど、伊坂幸太郎はちょっと泥臭いものを感じるから拒絶反応は出ない。
パンクロックみたいな。「砂漠」とか特に。
そこが村上春樹との違い。
なんか村上春樹disみたいになってしまった…