科学隊

ささやかな科学と哲学のバトンを渡すための情報交換の場所です。

科学と言語

言語学と自然科学は、全く別、どころか、対極に位置する学問のようなイメージがある。

語学は文系だし、科学は理系だ。

でもやってることに変わりはない、という見方もできる。

言語というのは、様々なモノやコトに対して記号を当てはめていく作業だ。

それは科学でも同じで、科学は身の回りの現象に上手にモデルを当てはめる、という作業だ。

そういう意味では、科学は言語と同じなのだ。

しかし、正確な予測ができるという点で、科学は言語とは性質を異にする。

正確な予測が可能なのは、科学は言語よりも遥かに文法が厳密だからである。

マサル君は○○を楽しんだ」だったら、○○に入るのは名詞で、何やら楽しげでマサル君的な言葉だということがわかるだけだ。

一方、ボールの重さと速さが分かれば、ボールがどこまで飛んでいくかということまでわかる。

ちなみに言語学では、身長の割に体重が重かったら「太ってる」だの「デブ」だの言ってくるけど、科学だとデブとか言わないから傷つかない。

(その代わり、体脂肪率とかいうのを計算したり、「平均値を随分と上回っています、このままでは糖尿病になる確率は60%です」とか言いやがる。回りくどい嫌がらせともとれる)

なんかよくわからなくなってきたけど、科学は文法が難しいだけでしょせんは言語と同じなんだから、毛嫌いする必要なんかないぞ!

っつーことが言いたかったわけです。