【転記】罪とは何か？ 格差社会と改憲
以下、mixiの猫王さんの日記より転記。
-----------------------------------------------------
『最も重い罪とは何か？』
あまりタイトルに囚われないで欲しい
「罪とは何か？」
「人が一番してはいけないこと」
「私の改憲論」
そういうタイトルでも良かった
私がなぜ、いまたくさんの政治や法律に関する日記を書くのか
これから書くことは、その理由でもある
もっとも重い罪とは何か？
それは、「他者を人間として認めないこと」である
これを因数分解すると
「他者の自由を奪うこと」
「望まないことを強要すること」
この二つになる
これが、最も重い罪であり、罪の本質でもある
殺人は、究極に人の自由を奪う行為である
「自由を奪う」ということは、どんな犯罪にもあてはまる
窃盗であっても、他人の財産を奪うことによって
その人のお金によって得られる行動を奪っている
意図に反することの強要も
奴隷がいちばん分かりやすい
性犯罪なんかも、もっとも当てはまる例だろう
そうやって、犯罪のひとつひとつを見て行くと
ほとんどが
「他者の自由を奪うこと」
「望まないことを強要すること」
この二つに繋がっていく
ここで私たちが今を生きる日本の社会に目を移そう
小泉首相が「改革」の美名のもとに
がんばった人が、それに見合うだけの利益が得られる社会を
素晴らしい社会として、作ってきた
その社会のことを「格差社会」という
しかし、これは人間がしてはならない最も重い罪を犯す
最低の社会である
この社会は、一部の者に富が集まる一方で
明日をも知れない今日を生きる人たちが、大量に生まれる
ネカフェ難民や、大阪のあいりん地区、山谷のような日雇い労働者
それらは、意図せずそういう境遇に陥った者がほとんどだ
「頑張った者は、それに見合う社会」を作るために
正規雇用が減らされ、働く者の三分の一まで非正規雇用が増やされた
病気を理由に仕事をやめ
医療費が払えずに、野たれ死ぬ人までいる
最も重い罪である「他者を人間と認めないこと」
これを言い換えると
「他者の人権を認めないこと」である
人権は、人であるからこそ
生まれながらに自然と有するものである
難しい言葉でいうと、「人の属性である」
ゆえに、人が作る社会は、それを守らなければならない
人類社会による「最大の発見」の一つである
今日のような、明日をも知れぬ境遇の人たちには
人権はない
人らしく生きることは不可能である
本人の努力とは無関係の次元で
人らしく生きる術を奪われている現状がある
格差社会とは
人らしく生きていけない者が、大量に生まれる社会である
「お前は人らしく生きなくてもよい」
そう政治家が宣言し、それを認める社会である
そしてこういう社会では
人間失格の烙印を押された者は
困窮の余り、犯罪を犯すことを政治家は予想する
しかし、格差社会をやめれば
自分たちの分け前が減るので、それは絶対にしない
じゃ～どうするのか？
厳罰で対応するのである
そのための、少年法の厳罰化であり、死刑制度の安定、執行の増加である
そのための裁判員制度である
「少年による凶悪犯罪は増えている」
政治家とマスコミが一体となって、嘘をいう
実際には減っている
死刑制度も、犯罪者はモンスターなので、排除しなければ社会が危険に晒される
そうやって世論を騙し
「凶悪犯罪者を死刑にしろ」という声の高まりをみて
裁判員制度を導入し、国民自らに死刑判決を下させようとしている
国は、自らの犯罪の共犯を、国民になせようとしているのだ
こういった司法制度の改悪は
これまで述べてきたように
「人を人として認めない」
最悪の犯罪によって進められている
為政者が、既得権者が、格差社会を安定させるためには
他人の人権を抑える必要がある
人が人らしく生きる社会を、壊さなければならない
そのためには、為政者の刃は憲法に向けられる
憲法は、人が人であることを定めた条文がある
人が生まれながらに有する権利を
誰にも邪魔させないのが、民主国家の憲法であり法律です
他人の人権を奪うことによって、肥え太ろうとする輩は
憲法が邪魔でしょうがない
だから、「改憲」なのである
ネット規制も、人権規制の端緒である
幼児ポルノのような、比較的国民の同意を得やすい所から
切り崩そうとしている
今日の政府によって進められる
経済政策、労働政策、司法政策、教育政策
それらは、憲法に対する挑戦なのである
死刑制度も、憲法に対する挑戦なのである
いちばん重い罪である
「他者を人間として認めないこと」
それを今の政治は、推し進めようとしている
だから私は、それに抗うために書くのだ
死刑問題もそうだ
-----------------------------------------------------
参照
