科学隊

ささやかな科学と哲学のバトンを渡すための情報交換の場所です。

【転記】+原発・電力論争 決定版+

以下、mixiの猫王さんの日記より転記。

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『猫にでも分かるように、原発が要らないことを解説するYO!』

$煩い書きなぐり

$煩い書きなぐり

$煩い書きなぐり

原発なくても電力は大丈夫なことを、猫にでも分かるように解説するYO!

真夏のピーク時より電力需要が大きかった今年の一月後半

日本全国54基ある原発の50基が止まっていたわけで

今現在は、53基止まっていて、一基のみ稼動しています

予定通りでいけば、この先全基止まります

原発なければ電力は賄えないという主張は

嘘であることが、この事実をもってしても分かりますね!

私が以下で解説することを

もう現実の事態が、実証したわけです

では、本題!

だって、原発が必要だという主張の根拠は何処にもないYO!

逆に、原発がなくても大丈夫そうなことが

原発必要だとする主張の根拠となっている資料を調べると分かるよ

キレイに反証されている

これ読んで分からないやつは

義務教育からやり直したほうがいいYO!

理科っていうより、算数や数学の論理力と、国語の文意把握をね

電力論争の決定版です!

◆はじめに

原発がなければ電力は賄えない?」

「いや、なくても大丈夫」

そういう問いがあり、論争があるけれど

そこで語られていることを確かめるには

根拠の乏しいものが多く

電力会社や関連団体が、多くの情報を非公開な状況です

しかし、彼らが発表する今現在公開されているデータから

分かることを紹介しようと思います

原発なしで電力が賄えない・賄えるの、「賄える」とはどういうこと?

一年間でいちばん電力が使われる瞬間、真夏の昼下がりなど

そういうときの電力を、「最大電力」といい

発電所の作る電力が、それを賄えるかどうかということです

原発から派生する電力論争でいえば

原発抜きで、最大電力が賄えるかどうか?ということです

TEPCO 電気・電力辞典 「最大電力」

「1年間で一番電気を使うのは夏の午後2時ごろです。暑さのためにエアコンはフル運転、工場などのフル操業。このときの電力を年間の最大電力といいます。特に夏の電力需要は気温が1℃上昇すると約170万kW増加します。この最大電力に合わせて発電所をつくっていかなくてはなりません。」

◆2000年以降の発電設備能力と最大電力

原発なしで電力を賄うことが出来るのかを見るので

水力発電所と火力発電所が、どれだけ電気をつくることが出来るか

二つをを合わせたものと、最大電力を比べます

出展は、財団法人エネルギーセンターが出す

『EDMC / エネルギー・経済統計要覧』(以下、要覧とする)の

ついこないだ出たばかりの最新の2011年版です

日本におけるエネルギー統計の、決定的なものです

私がその資料から扱う統計は

経済産業省電気事業連合会が作成したものを掲載したものです

水力と火力の発電能力についでは、要覧の192項

最大電力については、要覧の203項

※単位は千kwです

年度 水力+火力=発電能力 最大電力 余剰電力 率(最大電力÷発電能力)

2000 46325 166648 212973  173069   39904    約81%

2001 46387 168729 215116  182688   32428     85

2002 46545 172889 219434  179837   39597     82

2003 46781 174721 221502  167267   54235     76

2004 46803 177472 224275  174295   49980     78

2005 47357 175779 223136  177696   45440     80

2006 47375 176350 223725  174984   48741     78

2007 47637 176894 224531  179282   45249     80

2008 47949 179485 227434  178995   48439     79

2009 47966 181736 229702  159128   70574     69

◆上で紹介したデータの解説

極端に発電量に余裕のあった2009年度を除いて

つくることの出来る電気量の8割前後で、最大電力は賄えるという数値です

余裕のある二割の数字の大きさは、大雑把にいって

日本中の全ての水力発電所で作ることの出来る電気量に相当します

◆送電ロスについて

送電ロスについては、公的なデータをみつけることが出来ず

言われているのは、だいたい5%だそうです

中部電力が発表している送電ロスでも、1987年以降は5%を切る数値です

$煩い書きなぐり

これでいくと、先に紹介した発電所の能力に0.95を掛けると

送電ロスを差し引いた、電力量を計算することが出来ます

たとえば2008年度でやってみましょう

水力と火力の合計は227434×0.95=216062.3

この年の最大電力は178995

216062.3-178995=37067.3

およそ3707万キロワットの余裕があります

約82%の、発電機使用率です

◆ここ迄で分かったこと

①水力と火力の発電所を、8割の能力で使えば

原発をぬいても、電力を賄うことが出来ること

原発はなくては電力が賄えないという主張は

証明できないこと

原発がなくても電力が賄える可能性が大きくなったということ

◆電力問題における原発必要論

原発がなければ電力は賄えないという

「根拠」がないYO!

原発必要論を、電力問題からみた場合

それを考慮する上で、これ以上のデータがない以上

原発は必要だと結論づけることは不可能

いつのも似非右翼なんかと一緒で

もう脳内妄想でしか、必要論を唱えることは出来ないわけだ

◆この先の疑問

これ以上の、原発と電力についてのデータは公開されていない以上は

「ここ迄で分かったこと」で述べた③については

推論の結果、原発がなくても電力は賄えるということは言えても

証明はなされていないということです

どういうことかというと

水力と火力の発電能力の8割の力を

電力需要のピーク時(最大電力)に、発揮できるかどうか

そこは、私は調べておりません

ただ、これを不可能だと言える資料もないね

◆ここ迄のまとめ

原発がなければ電力が賄えないという主張は、証明できない以上

それは、今の段階では通らない

じゃ~原発なしで電力は賄えるのか?

①賄えるかもしれないし

②ギリギリの状況かもしれないし

③少し足りないのかも知れない

けど、理論上は大丈夫だねってこと

もっと切り込んでいうと

うえの三つの可能性の中で

②と③であっても

電力需要の多くを賄えていそうだということ

電力問題における原発必要論は

原発がなければ電力は賄えない

原発に変わる他の発電手段がない

この二条件を満たしたときに

はじめて成立する主張です

前者は公開されている情報をみると、理論的には否定され

後者も、現実として他に手段があります

東電から依頼をうけた、東大の風力発電に関する調査研究は

風力だけで、東電の全電力供給量を発電きるというものでした

日本の再生可能エネルギー(風力、太陽光、地熱、波力、小・中水力、etc)

それらの埋蔵量は、世界的にもトップクラスで

技術においても、同じくトップをいっております

再生可能エネルギーについて

これを理論の上でのことだと反論してみたところで

風力だけで東電と同量の発電は出来ないと言ってみたところで

現在の水力と火力だけで

低く見積もっても、賄えるか賄えないかのよい線で

じゃ~、もし足りなかったり何かのときのために余剰を大きくしよう

そういう部分は、何も原発でなくても

再生可能エネルギーだけで、やっていけるということです

太陽光にしても、現在の技術だけで

10数%を賄えそうですし、経済的にも十分可能です

◆結論

原発なくても、電力需要は賄えると言い切ってもいいんじゃない?

「ここ迄のまとめ」の③であった場合は

今年の夏とかすぐには、原発なしでは無理かもしれない

(だけど、これについてもなしでもやっていけると

電気事業連合会が認めたという報道がある)

そうであったとしても

再生可能エネルギーを利用した発電所

建設していけばいいだけであって

近い将来は、原発なしでやっていけるということになる

どうやら、原発は必要なさそうだ

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以下補足

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Q.発電所って何?

A.電力を供給するためのものでしょ

Q.原発って何?

A.同上

自明のことを、わざわざ冒頭に書いたけど

原発の必要・不必要を問う論争は

「電力を賄う」ということが、発電所ならびに原発の目的なんだから

原発なしで電力を賄うことが出来るのか?」

これが、筋なんだよね

よく、温暖化ガスがどうのというけど

温暖化対策のために原発を建てたわけじゃないよね

主目的から派生する、枝葉の効能は

原発そもそも論の筋にはなれないんだよね

ちなみに、温暖化ガスについても

原発が発電する際には出さないだけで

トータルでみれば、原発もたくさん出しているという研究、報告もあるね

原発がなければ電力は賄えないという電力会社などの主張の根拠

『EDMC / エネルギー・経済統計要覧』 

これのね

2011年度版でいうと、194項

「発電電力量」というところが、根拠にされているのです

日本の総発電量の、何割を原発が賄っておりますってやつです

電力会社のCMなんかでも、言ってるやつです

そりゃ、火力発電所

余剰電力調整(電力が余っているので発電所を止めますって意味)

とかいって、使わずに

その分、原発を働かせているんだから

総発電量の幾分かの割合は、原発になるだろうよw

意図的にやってるんだし

原発必要論の根拠は

ペテンにしても、幼稚だねw

再生可能エネルギー

ドイツでは、総電力需要の17パーセントを

洋上風力発電で賄っているが

その総建設費は、日本の原発の年間維持費の1/30です

今、世界中が風力発電に取り組んでいて

全世界の発電量でいえば、確か風力が原発の発電量を超えたとか

日本は再生可能エネルギーに関しては、まさに資源大国で

技術も、世界トップレベルなんですよね

実は風力の技術も高く、欧米やアジアから

日本へ問い合わせが相次いでいるという報道もります

地熱発電の技術は世界一で

タービンについては世界のシェアの7割を

日本企業が占めます

再生可能エネルギーのコスト論も、ペテンが多く

立ち上げにお金が掛るだけで

普及していけば、どんどん安くなっていきます

原発は、未だに莫大な研究開発費を導入してますけど

そういうことは、原発擁護のコスト論からは

きれさっぱり、抜け落ちておりますw

コスト論に関しても

非公開の情報が多すぎて

本当のところは、分からない状況ですけどね

取り組まれないだけで

環境省の調査では

安価な発電単価のものに絞ったところで

小・中水力発電所を整備すれば

1811万kwの発電能力があると試算しております

地熱発電の熱資源量は、3247万kw

波力は、沖合いで3億kwあり

3000万kw以上の発電所を設置することが出来ると

東京都の波力発電検討委員会の委員長である東大・荒川忠一教授が

述べております

風力は、上に紹介した通りで

東電から依頼をうけた、東大の風力発電に関する調査研究は

風力だけで、東電の全電力供給量を発電きるというものでした

他にも、バイオマスとか

いろいろありますね

これだけの大事故を引き起こしている原発

命を引き換えにしてまで

使わなければいけない理由は、どこにもありませんね

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『復興財源案、消費税は問題外』

法人税を下げた分だけの穴埋め増税が、消費税の正体です

【転記】消費税は上げる必要はありません

だいたい、復興財源というけれど

消費税が、被災者も負担することにありますよ

逆累進性そのまんま被り、「盗人(東電など)に追い銭」をさせられるようなもんです

自民・公明の連立政権も、民主党

とにかく増税したかった

今回の復興を理由にすれば、みんなが応じるだろう

そういペテンをやるだけ

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電力会社や政府発の情報が

本当に客観的な事実であるか

以下のような事実がある以上

信じろと言われるほうが、難しいです

【転記】不正続出の東京電力 役員半数超、自民に献金

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転記終わり。

参照

【転記】原発問題を考える際に大切なこと

【転記】原発はコストが安いってのは真っ赤な嘘!

風力発電に関する論文

(東電が東大に依頼した、風力発電についての調査研究と思われる)

よくわかる原子力 原子力教育を考える会

原発問題が分かりやすく解説してあるサイト

【転記】どうすれば原発をなくすことができるのか?

理解と共感を得ることでしか、原発をなくすことは出来ない

【転記】原発に関する議論