<a href="http://secret.ameba.jp/frederic-chopin/amemberentry-11821985216.html">『スター・レッド / 萩尾望都』を読了</a>
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…いやこれは彼女の透視能力のほんの部分の見方だよ…それにしてもこの見方は…なみじゃないね。
第一に視点が固定されていない。第二にこの構図には消失点がない。第三に多数のベクトルで物をとらえている。
つまり正常な物のとらえ方とはまず視点を固定する。するとおのずと消失点が生まれる。さらに可視光線の光でもって示される色を見る。
赤外線やら紫外線やらは可視範囲に入ってないだろ。赤外線フィルターをつけて写した写真はちがう色調で見える。
スペクトルをとらえて物の質を知ることもできる―
かんたんに言えば、星は…
ありとあらゆる角度からありとあらゆる波長でものを見る力がある。かなり遠くても大差はないのだろう。
これは一瞬の構図だが…
ガードなしの人間を見るとしたらその正面 側面 背面 上から 下から…さらに体内…臓ふ 骨 の一つ一つをあらゆる角度から……解剖してるようなもんだね 目で。
いや さらに血液の中の赤血球や白血球 ひょっとしたら細胞 さらに分子 原子までとらえることが…
視覚がそうなら 意識も変わってくる。
もののとらえ方からなにから物質が細胞から成りたちさらに分子 そして原子 中性子を含むことを 知るともなしに知る。そのとほうもないおよそ四次元的な視覚によって
何を見ているのか?何を考えているのか?
超能力というのは人間の退行現象ですよ!
いったいあの火星人たちが火星でどんな生活してるか知ってますか!
おそらくは原始に近い生活ですよ!
なにもない!ないとこで十分生きられる!てことはあれ以上進化したり発展したり発明したりすることがないということです!
たとえばあの目!
視力はゼロ――超感覚でものをとらえてる――てことはあの目はぜんぜん必要ないわけでしょう。
念動力があるのなら指や手がなくったってかまわないってこっちゃないですか?
テレポートができるんだから足だっていらない!
テレパシーがあるんだ声帯はいらないそうそう言葉もいらない。そのうち鼻も口も耳もいらなくなる。
岩みたいになって転がってるってのはどうです!考えてるだけ―それすら不要になる―生きることすら不必要になってしまう!
これが退化でなくてなんです?
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